Tシャツとサンダルの候

何事にも縛られず、自由気ままにリタイヤ生活を楽しむオヤジの日々

紅葉の英彦山を行く

「英彦山。ボチボチ良かっちゃなかか。」

「ふーん、私も行こうかな。」

 

 

何がボチボチ良いのか?

これだ。

紅葉である。

何時ものように、銅の鳥居近くの駐車場から出発だ。

とは言え、奉幣殿までの正面参道辺りでは、モミジはまだ青々としたままだったが。

 

工事中の奉幣殿の池に咲くホトトギス。

 

正面参道は、前半は基本的に石段である。

延々と続く石段にうんざりしてきた家内。

 

「石段は足にこたえるよ。また筋肉痛になるぜ。」(家内)

 

去年二人で英彦山に登った翌日、100歳のバーサンの様に、ヨボヨボと歩いてた家内の姿を思い出した。

ケケ、そりゃいいや。

もっとペースを上げてやろうかな。

中宮を越えた辺りから、紅葉の色付きを見る事が出来た。

 

今回画像が多く、過去紹介した風景や史跡などは割愛するつもりだったが、これだけはやっぱり掲載しておきたい。

鍋島藩の若様が、ここから崖に転落したが、奇跡的に助かった逸話がある場所だ。

何故若様がここから落ちたのかも、想像力を掻き立てられるが、その時の供回りの侍たちの狼狽が、妄想好きな私にははっきり見えるのだ。

 

「ほんなごて、あんたがボーっとしとるけんたい。若君が落ち着きがなかとは解っとろうが!」

「ゆうてもしょんなかさ。そいぎ、誰か降りらんば。」

「綺麗か。」(家内)

確かに

雲一つない青空とのコントラストが実に良い。

 

正面参道最後の石段。

すぐ先は中岳頂上である。

今回の山登りの計画は、最初に南岳に登り、中岳を経由して北岳へ。

どの道を降りるかだが、

正面参道は今まで何回も歩いているし、北岳ルートは、高住神社から駐車場所までが遠すぎて閉口する。

南岳から奉幣殿へ降りるルートは歩いたことが無く、本当はその道を降りたいのだが、道が解りづらいらしい。

結局、中岳に引き返してから、正面参道を折り返すという事にしていた。

尾根道を南岳へと進む。

振り返ると、真っ青な空の下、中岳山頂に建つ英彦山神宮上宮が見える。

南岳頂上。

若者がいたので、南岳ルートの事を聞いてみた。

 

「全然、解りづらくないですよ。分岐分岐にちゃんと標識もありますから。」

「え、本当に。んじゃ、降りてみようかな。」

 

て事は、ここから降りるのなら、中岳や北岳に今から行くのも面倒くさいな。

中岳、北岳キャンセル!

 

相変わらずのいい加減さである。

そうと決まれば、ここで飯にするぞ。

「えー、なんでそう簡単に計画が変わるとね。」

いいのだ。

 

ズズズー

南岳を下山。

暫くは、日当たりが良いなだらかな山道を下る。

すぐに、鎖場が数か所連続する、切り立った岩場となる。

まずはこの岩場をトラバースしてと、次の鎖は真下か。

下を見れば足がすくむ様な岩場を降りる。

なんか面白いぞ、このルート。

これってスミレ?

季節を間違えているようだ。

中岳南斜面。

紅葉が盛りである。

材木岩。

所謂、柱状節理って言うヤツ。

鬼杉と書いてあったので、若者から聞いた登山道から離れるが、ものはついでだ。

降りてみた。

10分程降りると、天に聳える鬼杉の巨木が見えてきた。

樹齢は1300年近いとの事。

南岳ルートは九州北部豪雨の後、長らく通行止めとなっていた。

何か所か、こういう注意を呼び掛ける標識がある。

倒木も多く、更には、

このように、土砂崩れした所を復旧させた道もある。

ただ今の状態なら、危険と言う程でも無く、安全に降りる事が出来る。

マツカゼソウ

 

何とか道迷いもせずに、無事に奉幣殿まで降りて来られたぜ。

「折角だから、スロープカーで降りてみようぜ。」

 

紅葉の英彦山よかったな。

 

今回、立ち寄らなかったが、このルートは、四王寺の滝や玉屋神社、梵字岩など見どころも多い。

厳冬期の凍った四王寺の滝は、是非見てみたいものだ。

また、スロープカーの兄ちゃんの話では、春から初夏にかけて、この山の固有種であるヒコサンヒメシャラを始め、オオヤマレンゲ、クリンソウなど希少種もある。

来年は訪れる機会が増えそうだ。