
年に一度の健康診断である。

と言ってもウメの事だが。

起き抜けに猫籠に入れられるや、電光石火で病院に連れてこられたウメ。
すっかりお怒りモードである。
ところがこれが、診察台に乗せられると、

途端に静かになる。
ウメの外面の良さが遺憾なく発揮される瞬間だ。
「おっ!体重減ってますね。」(獣医師)
「ほんとだ。ダイエット頑張ったもんな、ウメ。」(私)
餌を替えた効果が出たようだ。
ウメは理想体重にあと一歩となっていた。

「ウメちゃん、ごめんね。我慢してね。」
注射針を刺されても、一言も発しないウメ。
じっと辛抱したままだ。
「ウメちゃん、お利口ですねえ。」
「まあ、今はね。うちに帰れば、私らに当たり散らしますけどね。」
数日後、血液検査の結果が出た。

結論から言うと、
「すべての数値が適正範囲ですね。とても健康です。」
「ははあ。」
肥満気味だった体重も減り、懸念材料の血糖値も大幅に改善された。
そんなウメも11歳。
人間で言えば中高年の域に差し掛かった。
「これからは半年に一度の検査をお勧めします。」(獣医師)
「だってよ、ウメ。」(私たち)
『フニャー (# `꒳´ )』(ウメ)