
天山の翌日も山が続く。
基山である。

ただし、山登りとは言えないが。
何てったって、草スキー場の斜面を登れば、もう山頂なのだ。

はい到着。
稜線の芝地では、沢山の人々が視線を下に向けている。
無論、視線の先にあるのは、

これだ。

翁草だ。

下を向くのが翁草の常。
ところがこの日は、どうしたことか、真横を向いたり、上を向いているのまで。

花芯を撮るには、まことに好都合である。



絶滅危惧種の翁草。
保護活動の甲斐あって、ここでは毎年、その数を増やしている。





山頂から。
筑紫平野が一望である。

スミレは数種類が咲いている。


ショウジョウバカマ。
白色から、

ピンク、

そしてオレンジまで。
色の変化を楽しめる。

ヒメオドリコソウの群落

フデリンドウもチラホラと。


芝の上に腰を下ろし、回転焼きを頬張っていると、すぐ近くで囀りが聞こえてきた。
カメラを手に取り、ジワーッと振り向くと、

ホオジロだ。
レンズを向けた事が気に食わなかったのか、プイッと飛んで行ってしまった。
レンズ向けただけやん。
そんなに嫌がらんでも、いいだろうよ。

ムラサキケマン
その点、花はいいね。
飛んでったり、隠れたりしないもん。

カキドオシ

サギゴケ

サツマイナモリ

セリバオウレンに始まり、福寿草他スプリング・エフェメラルの数々。
そして翁草も。
例年の春のお楽しみは、まだまだ続く。
そうだ、桜もある。
春はまことに忙しい。